1997-08-01 ArtNo.11473
◆<馬>EkranとABBの争点はコスト超過:ティン氏
【ランカウィ】バクン・ダム事業のプロモーター、Ekran BhdとEPC(エンジニアリング・資材調達・建設)請負業者アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)コンソーシアムの紛争の中心は、EPC契約期間のコスト超過に関してABBコンソーシアムが苦情を述べることができるかと言う点にあるようだ。
Ekranのティン・ペクキイン会長はこれまで紛争など存在しないと語ってきたが、水曜(7/30)ついに紛争の核心に触れ、「Ekranからすれば、136億Mドルと言う契約額は、概算である」、「もし追加コストが要求されれば、投資収益は下降し、株主の利益も縮小せざるを得ない」と指摘した。
この日第3回ランカウィ国際会議に出席後記者のインタビューに応じたティン氏によれば、契約条件に関わる論議は、同氏が軽い脳卒中で静養中に発生した。40%の地元参加率には問題はなく、それはコスト超過問題から一般の関心をそらせるABBの手管に過ぎない。
ABBがEkranの見方に同意しさえすれば、工事は続けることができ、明日か、来月乃至は2ヶ月後に実現するかも知れない。それはABBの態度次第である。いずれにしてもプロジェクトは依然として期限内に完成できるものと見られる。もしABBがどうしても同意しないなら、他のパーティーが喜んでその役を務める。バクン・ハイドロ・エレクトリック・コープ(BHC)の他の株主は、最終決定をEkranに一任している。
協議に加わるパーティーは誠実でなければならない。スマートなパートナーシップにおいては各方面が利益を受けられねばならない。
ティン氏は、最後に「協議がどうしても妥結しないなら、国家的事業でもあることから、政府が介入し、何らかのアドバイスを行うこともでき、それは政府次第である」と補足した。(STAR:7/31)
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