SEAnews 1997-08-01 ArtNo.11467

【シンガポール】インターネット上での商取引に関わる売り方／買い方双方の身元を確認・保証する第3者機関、ネットラストPte Ltdが水曜(7/30)正式に発足した。
ネットラストは通常の商取引で行われている署名や捺印の役割を果たすデジタル身元証明カードを発行する。この種の機関が設立されるのは東南アジアでは初めてのことで、ＮＥＴｓ(Network for Electronic Transfers)と合弁でネットラストを設立した国家コンピュータ局(NCB)のスチーブン・ヨー局長(CEO)は、「電子取引の分野では画期的な事。これにより電子取引の導入が加速され、アジア太平洋地域の電子商業ハブを目指すシンガポールの地歩を強化できる」と語った。
ネットラストのベン・ヨー重役(GM)によると、今年10月までに国内各銀行店舗でデジタル身元証明カードが発行され、年内に5万枚、3年内に100万枚が国内で発行されることになる。金融管理局(MAS)のリー・エックティエンＧＭによると、ネットラストは海外の同種の機関とも連携し、登録されたデジタル署名を、国際的にも通用するものにしていくと言う。(BT,LZ:7/31)