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1997-08-01 ArtNo.11465
◆<星>インドネシアの2コンソーシアムが電力供給申請
【シンガポール】インドネシアの2コンソーシアムが、それぞれバタム島に500MW(メガワット)の発電所を建設、シンガポールへの電力供給を計画、公益事業局(PUB)に独立電力供給業者(IPP)ライセンスを申請した。
PUBのオン・ホーシム局長(CEO)が水曜(7/30)催された年次報告会後明らかにしたところによると、PUBとしては先ずインドネシアの電力当局と協議した上で2コンソーシアムへのライセンス発給の可否を決定する。オン局長は2コンソーシアムの詳細を明らかにすることを避けた。
PUBはこれまでにスンバワン・コーポレーションと政府所有のトゥアス・パワーにIPPライセンスを発給しており、スンバワンはサクラ島に、トゥアス・パワーはトゥアスに、それぞれ700MWと2400MWの発電所を建設している。現在、国内の電力供給を独占しているシンガポール・パワー(SP)の発電能力は5600MWで、インドネシアの2コンソーシアムを含む4社の参入により4100MWが追加されるが、オン局長は、供給過剰の下で初めて競争環境が醸成されるとし、多少の供給過剰は懸念するに及ばないと語った。
1999年までにスンバワン、トゥアス・パワー、およびSP傘下の発電会社2社がシンガポール・エレクトリシティ・プール制度の下で産業界への電力の売り込みを競うことになる。各社は毎時間当たりの電力の売値を提示、最低価格を提示した者に電力供給の優先権が認められる。国内の電力需用者に占める産業ユーザーの比率は20%だが、総電力の80%を消費しており、プール制度は産業界のコスト節約につながると見られている。家庭ユーザーは引き続きSPからのみ電力の供給を受けるため、当面はプール制度の恩恵にあずかれないと言う。(ST,BT:7/31)
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