1997-07-31 ArtNo.11460
◆<印度>大蔵省/商務省、CKD/SKD輸入税で対立
【ニューデリー】自動車のCKD(完全現地組立)/SKD(セミ・ノックダウン)キット輸入に関わる新政策の立案を目指すインド政府の試みは大蔵省と商務省の対立を生じさせたようだ。
消息筋によれば、大蔵省はCKD/SKDキットの輸入税を引き下げるとすれば、それはCKD/SKDキット輸入と部品輸入の間に一線を画す明確な定義がなされた後のこととの立場を堅持しているとされる。
一方、自動車業界には、地元部品比率が既にかなりのレベルに達した今、CKD/SKD輸入に明白な定義付けを行い、毎年対外貿易総監(DGFT)に輸入ライセンスの更新を申請せねばならない了解覚書(MOU)方式は廃止すべきだとの意見が高まっている。例えばインド自動車製造業者協会(AIAM)は、部品輸入額が車両価格の70%を超えれば、完成車(CBU)輸入と見なし、98%の関税を課すべきだとするとともに、柔軟且つ透明で包括的なフレームワークを立案するよう政府に求めている。
こうした中でシティーの投入を計画するホンダと大型商用車市場進出を目指すボルボは、CKD/SKDキットの輸入に関わる覚書の交換を見合わせ、新ガイドラインが立案されるのを観望しているもようだ。(IE:7/30)
|