1997-07-29 ArtNo.11432
◆<印度>伊藤忠/三井、PTAプロジェクトに40%出資
【ムンバイ】伊藤忠商事と三井石油化学工業はIndo Ramaのアンドラプラデシュ州Vishakapatnamにおける1200クローの純粋テレフタル酸(PTA)プロジェクトに35%と5%出資する。
インド・ラマは合弁会社インド・ラマ・ペトロケミカルズに60%出資、1999年の稼働を目処に年産35万トンのPTA製造施設を設ける。借り入れと自己資本の比率は2:1、契約は8月4日に正式調印される。三井石油化学はその持ち分を25%まで引き上げるオプションを認められており、1年内にも同オプションを実行する見通しだ。
インドネシア拠点のインド・ラマはインドでは第2のポリエステル・ヤーン・メーカーで、国内市場の22%のシェアを握っている。金融機関がPTA事業への融資に消極的なことから同社は内部資金によりプロジェクトを進める方針を決めたが、昨年の業績悪化でそれも困難に陥っていた。同社はまたリライアンスがそのPTA製造能力を年間95万トンから130万トンに引き上げることから脅威を受けている。1997/98年度のインド国内のPTA需要は年間約120万トンと見積もられている。(IE:7/28)
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