1997-07-29 ArtNo.11424
◆<星>サービス輸出、今年はS$500億の大台に
【シンガポール】シンガポールのサービス輸出は今年は年率10%近い成長を遂げ、500億Sドルの大台に乗る見通しだ。
貿易開発局(TDB)のバリー・デスカル局長(CEO)によれば、サービス輸出は1990年の280億Sドルから昨年の474億Sドルに年率9.1%の成長を遂げており、同局はシンガポールをサービス輸出ハブとして振興する計画だ。
観光収入は90年の83億Sドルから年率5%の成長を遂げ昨年は111億Sドルに達したが、昨年の数字は一昨年比では6%下降している。保険を含む運輸収入は1990年の30億Sドルから54億Sドルに年率10.4%の成長を見た。
しかしながらサービス輸出が目下低迷している国産非石油製品輸出に取って代わるようなことはない。シンガポールの国産非石油製品輸出は1990年以来年率11.4%の成長を遂げてきた。現在サービス輸出は国産非石油製品輸出の54%、商品輸出全体の4分の1レベルに達している。
国際競争力調査担当ハイレベル委員会の5小委員会の1つ、ハブ・サービス委員会はすでに、1)メディア&コミュニケーションズ、2)トレード・ロジスティクス、3)国際貿易、4)ビジネス&プロフェショナル・サービス、5)観光、の5専門部会を設け、サービス・ハブ活動の振興に乗り出している。目標は地元のサービス会社の育成と海外サービス会社の誘致で、シンガポールのサービス市場の開拓や全般計画の立案も担当すると言う。(ST,BT,LZ:7/28)
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