1997-07-28 ArtNo.11409
◆<星>定年退職の法定年齢を62歳に引き上げ
【シンガポール】シンガポール政府は1999年1月より定年退職の法定年齢を現在の60歳から62歳に引き上げる。
リー・ブンヤン労相が25日の国会予算案審議の席上明らかにしたところによると、これに伴い60歳を超える被雇用者のための中央積立基金(CPF)の雇用主負担分は基本給の7.5%から4%に引き下げられ、最大10%の給与引き下げも認められる。
また雇用主には新たな医療福祉スキームの採用が奨励される。新スキームの下、被雇用者は外来診療の基本料金や入院治療費の負担を求められる。雇用主はこれに対して被雇用者CPF医療口座(メディセーブ)への拠出を1%引き上げる。
政府はコペイメント・スキームを採用する雇用主のメディセーブ拠出金や医療支出に対する税額控除の上限を引き上げる。
政府はまた現在主流の年功型から職能型昇給方式への転換、及び1組織における再雇用が困難な高齢労働者を他の組織に配転することを奨励する。
解雇補償の基準となる勤続年数は25年を上限とする。
現在60歳以上の年齢層の人口と経済的に活発な労働人口の比率は1:8だが、2030年には1:2.5に推移する見通しで、政府は定年退職の法定年齢を最終的に67歳にまで引き上げる方針と言う。(ST,BT,LZ:7/26)
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