1997-07-21 ArtNo.11315
◆<星>Sembec、ジュロン島新施設にS$9億投資
【シンガポール】スンバワン・コーポレーション傘下のSembecは、埋立造成中のジュロン島に新たに2つのユーティリティー・センターを建設、また発電施設と石油化学プラントを各1カ所設ける計画で、同社は具体的数字を示していないが、投資額は約9億Sドルにのぼる見通しだ。
Sembecのタン・モンセン会長兼社長が18日明らかにしたっところによると、新たに設けられるユーティリティー・センターは2億5000万Sドルを投じてサクラ島(ジュロン島に統合される島嶼の1つ)に建設されたスンバワン・ユーティリティーズ・アンド・ターミナルズ(SUT)センターよりも小規模になる。ジュロン島北西部に設けられるSUT-2と東部に設けられるSUT-3の敷地は6haと10haで、SUT-1の12haを下回る。北西部のSUTは顧客の需要動向を見て、来年にも着工される。
インドネシアから年間3億米ドルの天然ガスを購入する契約が結ばれたため、サクラ島における700MW(メガワット)の複合発電所の建設計画も実行される。
Sembec独自の2000万米ドルのプロピレン工場は来月着工し、来年の完成が目指される。5000万Sドルを投じて設けた水素と合成ガス工場の製品と合わせて、プロピレンも当面イーストマン・ケミカルに供給される。
この日落成式が催されたSUT-1にはSembecが45%、ベルギーの公益事業会社Tractebelグループ傘下のパワーフィンSAが20%、ジュロン・タウン公社が20%、EDBインベストメントが15%を出資しており、製品は当面ヘキスト・アセティル及びエアプロダクツに供給されると言う。(ST,BT,LZ:7/19)
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