SEAnews 1997-07-19 ArtNo.11310

【ニューデリー】インド政府は17日発表の公報においてダイレクト・ツー・ホーム(DTH)放送を認めぬ政府の立場を再確認した。
情報放送省の公報によれば、Ｃバンド・トランスポンダーを通じた放送サービスの受信には、ライセンスの取得義務は存在しないが、(DTH放送に使用される)4800ＭＨｚ以上の周波数の放送サービスに関しては、政府はライセンスも発行しなければ、許可もしない。ＤＴＨと既存のシステムには大きな相違が有る。既存のシステムではケーブル営業者が受信した番組をケーブルで配信しているが、ＤＴＨは直接視聴者に番組が届けられるため、内容をチェックできないと言う。
政府は1996年12月19日の公報で、ライセンスを取得せずにＤＴＨの受信設備を所持することを禁止したが、電信局(DOT)はその後全くこの種のライセンスを発行していないため、デリー地裁はライセンスを全く発行しない政府の態度と公報の内容は矛盾していると、政府の意図に疑問を提起していた。(ET:7/18)