1997-07-19 ArtNo.11305
◆<馬>首相代行、Ekran/ABBの紛争の迅速な解決希望
【クアラルンプル】アンワル・イブラヒム首相代行は17日、バクン・ダム・プロジェクトに関わるパーティー間に紛糾が生じているのは事実であり、関係するパーティーが迅速に意見の相違を解決するよう希望すると語った。
アンワル首相代行は更に、当該プロジェクトのデベロッパーを務めるEkranのティン・ペックキイン会長には論争する権利が有るが、「バクン・ダムは我々全てにとって重要なナショナル・プロジェクトであることをわきまえるべきだ」、「自分が知る限り、長引く紛争でプロジェクトは遅れを来しており、(ティン氏が)紛争は存在しないと言うのは受け入れられない」、「プロジェクトの取締役会は昨日(木曜)会合を持ち、1週間以内に問題を解決するよう指示された。もし実際に1週間で問題が解決できれば幸いだ」と指摘した。
アンワル首相代行は、これに先立つ15日、内部紛争からバクン・プロジェクトに遅れが生じていることを確認、レオ・モギー エネルギー通信郵政相に仲裁を指示したことを明らかにしていた。しかしティン氏は地元紙のインタビューに対して、「一体どんな紛糾が存在するのかを見いだすのが第1で、アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)と話し合う予定は特にない」と述べ、レオ・モギー エネルギー通信郵政相が仲裁に乗り出したことに関しては、「政府には政府のやり方があるだろうが、我々は民間部門である。自分には政府がそのような措置を採る理由が分からない」と語った。
一方、ABBスポークスマンは、「この種の大型プロジェクトに、意見の相違が生じるのは珍しいことではない。顧客との間で進められている協議の内容を公表したり、コメントしたりすることはできない」とするとともに、「着工に青信号さえ出れば、依然として目標期日内に工事を完成できる」と語った。(STAR,BT:7/18)
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