1995-04-05 ArtNo.1130
◆<星>スエズ・グループ、アジア市場開拓で投資持ち株会社新設
【シンガポール】スエズ・グループは独自に2億米ドルの資金をアジア市場で運用するため数週間以内にシンガポールに投資持ち株会社“スエズ・アジア・ホールディングズ”を設立する。
バンク・インドスエズのJean-Francois Lepetit副会長が3日当地で記者会見し明らかにしたところによれば、2億米ドルは同行と親会社のコンパニエ・デ・スエズ、姉妹会社のソシエテ・ジェネラル・デ・ベルジックが共同出資し、主に域内の非上場企業やこの種の企業の上場前の開発資金に投資される。新会社の設立は同グループのシンガポール及び域内における資産管理業務拡大の方針に基づくものである。同グループはまた傘下証券会社のWI Carrを通じてシンガポール証取(SES)に国際会員権を申請する他、外貨取引業務も積極化する方針だ。 同グループは昨年47億フラン(S$13億)の純損失を計上したが、アジア太平洋業務利益のグループ純益に対する貢献は一昨年の20%から30%に拡大した。こうした中で同グループは中国では上海に加えて杭州の支店を再開、ベトナムではハノイの他のホーチミンに支店をオープンする方針で、この他マレーシアのラブアン、インドのボンベイにも支店開設を計画している。 他方、シンガポール支店のリュー・シンパウ副支配人(DGM)を正支配人(GM)に昇格させる。全国労働組合会議(NTUC)元書記長補のリュー氏は1年前にインドスエズ入りし、目下国会議員とNTUCフェアプライス常務(ED)を兼務している。シンガポーリアンがインドスエズ・シンガポール支店のGMに就任するのは初めてのことと言う。(ST,BT,LZ:4/4)
|