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1997-07-18 ArtNo.11289
◆＜星＞シーゲートの業績不振が景気回復に陰影
【シンガポール】シンガポールの6月の貿易統計は回復が見込めるものの、シーゲートの不振な業績発表で電子業の先行きに陰影が生じている。
ロイター社がシンガポール拠点の金融／証券会社12社のアンケートをとったところ、6月の国産非石油製品輸出は昨年同月比平均6.3％の成長が予想された。しかしアナリストらは、こうした成長が見込めるのは、比較の対処になる昨年6月の数字が低水準だったためで、景気回復の兆しと見ることはできないとしている。6月の国産非石油製品輸出の額は5月と同レベルと言うのがアナリストらの共通した見方だが、5月には昨年同月比1％のマイナス成長が記録されていた。
シンガポールの国産非石油製品輸出の60％近くが電子製品で占められているが、シンガポールを拠点とする世界最大のディスク・ドライブ(HDD)メーカー、シーゲートは今月初に第4四半期の不振な業績を発表した。シーゲートの不振はハイエンドＨＤＤの売れ行き不調を暗示している。
一方、シンガポール駐在の米国大使館は16日、今年のシンガポールの国内総生産(GDP)成長率は政府見通しの5－7％の範囲内に収まるが、5％に近いものになるとの見通しを発表した。(IE,ST,BT,LZ:7/17)
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