1997-07-17 ArtNo.11278
◆<馬>バクン・ダム、開発業者と元請業者の紛糾で遅延:副首相
【クアラルンプル】アンワル・イブラヒム首相代行は、開発業者と元請業者の間に発生した紛糾で、サラワク州における155億Mドルのバクン・ダム・プロジェクトの建設と上場計画に遅延が生じる可能性を示唆した。
アンワル首相代行は、紛糾はバクン・ハイドロエレクトリック・カンパニー(BHC)とアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)の間のエンジニアリング/資材調達/建設(EPC)契約の条件を巡るものと述べたが、紛争が生じた契約の具体的条項は明らかにしなかった。
BHCの最大の株主で、同プロジェクトのプロモーターを務めるEkranも、EPC契約業者のABBもコメントを控えているが、両社はEkranのティン・ペックキイン会長が傘下上場企業5社に発注した90億Mドルの契約を巡り対立しているとされる。アナリストらは公開競争入札によりこれらのプロジェクトを発注すれば、コストを節約できるだけでなく、元請業者としてABBはプロジェクトをより効率的にコントロールできると指摘した。
レオ・モギー エネルギー通信郵政相が両社の仲裁役を務めるよう指示されたと言う。(BT,ST,STAR:7/16)
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