1997-07-17 ArtNo.11270
◆<星>QAF、インドフードの50.1%権益買収
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のQAFはインドネシアのサリム・グループ傘下のヌードル・メーカー、PTインドフード・サクセス・マクムルの50.1%(9.17億株)の権益を27億5000万Sドルで買収、ガーディニア・ブレッドのベーカーから一躍、東南アジア最大の食品/飲料グループに変身を遂げた。
QAFは5対1の株主割当とターム・ローンにより買収資金を調達する。同手続きが今年12月もしくは来年初に完成すれば、3億1740万株(額面S$0.4)の株式資本は25億株に拡大する。
サリム・グループのアンソニー・サリム社長兼CEOによると、同グループはシンガポールを拠点に域内の食品市場を開拓する計画で、QAFがその中核になる。今回の取引はグループ傘下の上場企業3社、インドセメント、インドフード、QAFの組織/資産の再編を含んでおり、インドセメントは1995年のボガサリ・フラワー・ミルズに続き、今回はインドフードの50.1%の権益を売却、セメント・ビジネスに集中する。
一方、インドネシアのタバコ王プトゥラ・サンポエルナ氏はインドフードの10.54%の権益をQAFに売却する代わりに、増資後のQAFの10%権益の提供を受けることで、サリム・グループと合意したとされる。
QAFのインドフード権益買収価格は1株当たり5100ルピアで、市価を8.1~8.9%下回り、予想収益を基準にした株価収益率は18.4倍。サリム・グループが昨年その支配下に収めたQAFは製パン事業の他、ベン・フーズを通じた食品の流通、2つのスーパーマーケット・チェーン、ショップnセーブ及びスマートの経営を手がけている。インドフードの昨年の利益は3510億ルピア(S$2.1億)。QAFはまたサリム・グループの中国における食品事業を買収するオプションを認められている。(ST,BT,LZ:7/16)
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