1995-04-04 ArtNo.1126
◆<比>大統領、シンガポールとの断交の意志再確認
【マニラ】フィリピン大統領府は2日声明を発表、シンガポールで処刑されたフィリピン人メイド(フロア・コンテンプラシオン)及びシンガポールで殺害されたもう一人フィリピン人メード(デリア・マガ)が不公正の犠牲者であることが明らかになれば、シンガポールとの国交を断絶すると改めて確認した。
ラモス大統領は1日のTVインタビュー番組の中で、「国交断絶は過激な措置で有り、その他にも選択の道は有る。我々は共通の利益に立ってシンガポールとの問題の妥当な解決策を探る」と語ったが、これに対してマスコミは大統領の姿勢は軟化したとコメントしていた。ラモス大統領はまたロムロ外相とコンフェソール労相の処遇に関するインタビューに対して「処刑事件を巡り職責を果たさなかった官員は罷免する」との立場を重ねて強調した。政界アナリストは「ラモス大統領がその地位を維持し、また来月の地方選挙で勝利するためには、シンガポールに対する報復措置により国民を満足させる以外に道はなく、また政治的窮地を脱するために大統領が他の者を犠牲にする可能性も有る」と評している。(ST,BT,LZ:4/3)
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