1997-07-16 ArtNo.11255
◆<星>製造/建設業界の需要減退で銀行融資の伸び鈍化
【シンガポール】5月の銀行貸付/アドバンス残高は1319億Sドルと、昨年同月比12.6%拡大したものの、1994年10月(10.7%)以来の最低の伸びにとどまり、4月の13%の成長にも及ばなかった。
シンガポール金融管理局(MAS)の発表によれば、成長鈍化は主に製造業界や建設業界の需要減退に伴うもので、製造業界への貸付残高は126億5000万Sドルと、昨年同月比7.2%アップしたが、4月の7.9%を下回った。しかし3月の5.9%を上回っている。建設業への融資残高は17%増の442億Sドルで、4月の18%から鈍化した。
専門職/個人への融資残高は15.8%増の217億Sドルで、やはり4月の17%の伸びには及ばない。銀行ローンの伸びはシンガポール経済の先行きを占う材料として注目されている。(ST:7/15)
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