SEAnews 1997-07-15 ArtNo.11241

【シンガポール】セスダック登録の流通／エンジニアリング会社Lindeteves Jacoberg(LJ)は、将来のビジネス成長の原動力としてモーター製造業務に照準を合わせるとともに、東南アジアにおける汚水処理ビジネスの拡張、フィリピンにおける電力供給契約の獲得を目指している。
ＬＪが株主割当発行目論見書の中で明らかにしたところによれば、中国大連における電動モーター製造合弁事業(対等出資)は、グループの収益基盤拡大につながる。同社はシンガポールと西オーストラリアのモーター製造事業を徐々に中国に移転し、コストをカット、同時に世界市場の開拓を一層積極化する。
同社が手がける汚水処理ビジネスに必要な設備のかなりの部分がマレーシアのパハン州Temerlohの工場で独自製造できるようになっており、同工場における環境エンジニアリング・ビジネスの拡張を図る。向こう数年間にはフィリピン、インドネシア、タイの汚水処理事業市場への進出も図る。最近同社が獲得したBedok Sewage Treatment Worksの2100万Ｓドルの契約は、来年度の同社エンジニアリング部門業績に貢献する見通しで、今後も同様の契約の獲得に努める。
オーストラリア証取上場のKolbackの19.8％の権益買収も同社の環境エンジニアリング・ビジネスに新たな展望を開くものと見られる。同社はKolbackの固形廃棄物の埋立／焼却／収集及び医療廃棄物処理ビジネスを東南アジアにまで拡張する計画だ。
フィリピンにおける20ＭＷ(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電プラント及び今年第3四半期に稼働する4ＭＷの別のプラントは今年の同社業績に顕著に貢献する見通しで、フィリピン電力供給市場の一層の開拓を図る。一方、サードパーティー製品の流通、貿易業務は徐々に縮小すると言う。(ST:7/14)