1997-07-14 ArtNo.11239
◆<印度>電信管理局、電信局の命令不履行の審理を延期
【ニューデリー】インド電気通信管理局(TRAI)は、固定式電話からセル式電話への接続料の値上げを停止するよう求めたTRAIの指示を電信局(DOT)が実行しなかったことに関するDOTの説明を聞く日取りを15日に延期した。
TRAIの当該指示に再考を求めるDOTの陳情の審理も16日から22日に延期されている。
TRAIによれば、延期はセル式電話業者とDOTに適切な説明を準備する時間を与えたものである。
TRAIのSS Sodhi会長は、「DOTがTRAIの指示を実行しなかった問題が解決した後で初めて、DOTの陳情に検討を加える」としている。DOTはこれ以前に両問題の審理を同時に行うよう求めたが、TRAIはこれを拒絶した。
一方、DOTは、接続料の値上げ計画を停止し、セル式電話会社に両方向/マルチ・ポイントの接続の便宜を提供するように求めたTRAIの指示は実行されたとの立場を堅持している。それによると、この種の指示は徐々に実行されるため時間がかかるが、実行されたことは確かと言う。
これ以前に中央政府のSarabjit Sharma常任委員は、技術問題を抱えるケララ州を除き、TRAIの指示は実行されたとの立場を示した。
セル式電話業者はDOTにより接続の便宜が提供されなかった個々の事例を掲げ、TRAIに訴え提出したが、DOTはTRAIの仲裁権に挑戦する訴えを高裁に提出している。
この点に関して消息筋はTRAIは、関係法規11条に定められたその職権と、第14条に規定された仲裁権を混線させた嫌いがあると指摘した。それによるとTRAIの仲裁権は特定の問題に限定されたものと言う。(IE:7/12)
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