1997-07-14 ArtNo.11225
◆<星>金融業偏重に業界不満?:新年度予算
【シンガポール】リチャード・フー蔵相は11日、高付加価値金融サービスに対する広範囲にわたる手厚い奨励措置を盛り込んだ新年度予算案を国会に上程した。
新奨励措置はより多くのキープレーヤーがシンガポールに拠点を設け、経済的スピンオフ効果を発揮することを期待したものとされるが、地元ビジネス・タイムズは金融業偏重予算に非金融業界は不満を訴えていると報じた。
法人税率や所得税率のカットはなかったものの、世界的な景気後退に関わらず、昨年7%の国内総生産(GDP)成長を実現した国民のハードワークに報いるため、一律10%の所得税の割り戻しが提案された。フー蔵相は、70%の国民は最早所得税を支払う必要がないが、低所得層に対しては各種公益事業費の軽減が図られていると指摘した。(ST,BT,LZ:7/12)
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