1997-07-11 ArtNo.11195
◆<星>都市再開発局、コンド用地6区画の入札募集
【シンガポール】都市再開発局(URA)は9日、合計1600ユニットのコンドミニアムの開発が可能な99年借地権付き宅地6区画の入札を募集したが、アナリストらは、前回入札が募集されたドレイコット・パークに比べると遜色が目立つことから、大手開発業者が揃って入札するような盛況は再現しないものと見ている。入札締め切りは9月10日。
とは言え今回のパッケージはデベロッパーに幅広い選択の余地を提供していることから、それなりの反応はありそうだ。 不動産アナリストらが今回のパッケージ中の最良の区画と推奨するのは、タナ・ムラ・グリーンの2区画(10万5954/13万4414平方フィート)で、いずれもプロット・レシオは2.8倍。両区画はタナ・ムラ地下鉄(MRT)駅に隣接した成熟した住宅地に位置する。アナリストらの予想価格は平方フィート当たり260-290Sドル(開発可能最大床面積を基準/以下同様)。
タンジョン・ルーの区画(22万5182平方フィート/2.8倍)は市中心に近いものの、ハイウェイに接し、また他の開発プロジェクトに挟まれ、眺望が効かないのが欠点。アナリストの単位面積予想価格は270-300Sドル。
ロロン・オン・ライの区画(8万9861平方フィート/1.4倍)は付近にMRT駅は存在せず、ロロン・ハウ・スンとロロン・オン・ライの中間に位置し、両者を分断した格好になっている点もマイナス・イメージにつながる可能性が有る。しかしアナリストらは3番目に魅力的な区画と評価、平方フィート当たり240Sドルを予想した。
ベティー・ロードの区画(18万3123平米/3.5倍)は周囲に店舗や廟が建ち並び、瀟洒な住宅地のイメージとは若干異なるのが欠点。しかし建設が予定されるMRT駅に近く、イナーシティーの住宅供給の不足も有利に作用する見通しだ。このため完工後のコンドミニアムは平方フィート当たり800Sドルで販売することも可能で、今回の入札では平方フィート当たり380Sドルの値が付く可能性もあると言う。
スンバワン・グローブの区画(28万3993平方フィート/1.4倍)は市街地から最も遠いのが欠点。アナリストらは平方フィート当たり180-200Sドルを予想している。(ST,BT,LZ:7/10)
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