1997-07-10 ArtNo.11191
◆<印度>タタの冷間圧延事業コスト2240クローに膨張
【ムンバイ】タタ・アイアン・スチール・カンパニーLtd(TISCO)のゴパールプルにおける冷間圧延プロジェクトのコストは益々膨張、今や2240クローと見積もられている。
ゴパールプル事業はTISCOが向こう2年間に進める8704クローの拡張計画の一環だが、プロジェクト・コストは再三にわたり見直され、当初の1880クローから最近の発表額は2220クローに達している。
TISCOはエコノミック・タイムズの質問に対して具体的数字を挙げることを控えたが、消息筋によれば、最終コストは2240クローと見積もられており、ファイナンスの方式も固まっているようだ。それによると、インド工業開発銀行(IDBI)からのルピー建てローンが605クロー、海外借款が515クローで、残りの1120クローは内部資金で賄われる。
またコストの内訳は用地の取得と造成費用24.50クロー、建設コスト160.83クロー、機械設備1079.46クロー、各種固定資産291.13クロー、オフサイト・インフラ開発コスト41.69クロー、技術/ノーハウ・フィー91.16クロー、訓練/監督費用30.81クロー、営業前諸経費202.15クロー、臨時支出192.17クロー、運転資金マージン・マネー121.08クロー、Gridcoへの証拠金5クローとなっている。
冷間圧延事業は1000万トンのスチール・コンプレックスの一部を成すもので、年間190万トンのストリップ・スチールが製造される。5000エーカーの土地取得は1996年8月までに完了するはずだったが、依然として2600エーカーが取得されたに過ぎない。インフラ・リンケージに進捗が見られるまでは、土木工事もスタートできず、タタの権限外の港湾や鉄道建設は当初スケジュールとはほど遠い状況にあると言う。(ET:7/9)
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