1995-04-04 ArtNo.1116
◆<星>テクトロニクス、低コスト・カラー・プリンター発表
【シンガポール】ハイエンド・プリンター・メーカーとして知られるテクトロニクスが先週、初の一般オフィス向けロー・コスト・カラー・プリンター“フェイザー(Phaser)340”を発表した。
テクトロニクス独自のフェイズ・チェーンジ技術(インクジェット+サーマル・ワックス・プリント)を応用したフェイザー340は、4色(青緑/赤紫/黄色/黒)の固形ワックス・インクを用い、解像度300dpi(ドット・パー・インチ)、印刷速度毎分4ページと、一般に1ページ当たり数分を要するインクジェットやレーザー方式に比べ高速だ。加えて固形ワックスのため、濡れても滲まず、普通の紙やトランスパランシー・シートにも印刷できる。しかし欠点がない訳ではなく、印刷されたインクが紙の表面に盛り上がり、爪で掻き傷がつく。価格は8MB(メガバイト)メモリ、シート・フィーダー(200枚)付き340スタンダードが8900Sドル、24MBメモリ、解像度600X300dpiの340プラスが1万2000Sドル。固形インク・スティック1本当たり平均1000枚の印字が可能で、インク・スティックの交換コストは400Sドル、印刷コストは紙代抜きで1ページ16セントだ。340はPC(パソコン)、マッキントッシュ及びユニックス・ネットワークと共に使用でき、プリンター言語ポストスクリプト、PCL5、HP-GLを理解するが、PCL5ではモノクロ印刷しかできない。(BT:4/3)
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