SEAnews 1997-07-08 ArtNo.11151

【シンガポール】シンガポールは世界に先駆けビザ、マスター・カードを用いたインターネット・ペイメントの試運転を開始したが、同プロジェクトのプロモーターを務めるＮＥＴｓ(ﾈｯﾄﾜｰｸ･ﾌｫｰ･ｴﾚｸﾄﾛﾆｸ･ﾄﾗﾝｽﾌｧｰｽﾞ)のラウ・チャンシン会長とウェー・チューリム重役(CEO)は先週、インターネットを通じたキャッシュカード・ペイメントが次の目標と抱負を語った。
それによると、今年12月にはネット・キャッシュカード・ペイメントの実験がスタート、5000世帯が参加する。パソコン(PC)ユーザーは約40Ｓドルを払ってカード・リーダーとヴァーチャル・ウォレット(ｿﾌﾄｳｪｱ)をＰＣに据え付けるだけで、ウェブ・サイト・モールでショッピングを楽しみ、キャッシュカードで支払いができるようになる。国内には現在クレジット・カード100万枚とキャッシュカード30万枚が出回っているが、今年末にはキャッシュカードの流通量も100万枚に達するものと見られる。したがってキャッシュカード・ペイメントの導入によりインターネットを通じた取引を飛躍的に拡大する。
先週スタートしたクレジット・カードによるインターネット・ペイメントにはＳＴＥ(ｾｷｭｱ･ｴﾚｸﾄﾛﾆｸ･ﾄﾗﾝｻﾞｸｼｮﾝ)技術が用いられているが、キャッシュカード・ペイメントの場合は、ＲＳＡ及びＤＥＳ技術が用いられることになる。目下システム科学研究所(ISS)が、インターネット・キャッシュカード・ペイメント技術の開発面で、ＮＴＥｓを支援していると言う。(BT:7/7)