1997-07-07 ArtNo.11135
◆<星>情報技術研究所米国子会社、地域事務所開設し市場開拓
【シンガポール】国家コンピューター局(NCB)傘下の情報技術研究所(ITI)が今年2月に米国シリコン・バリーに設立した子会社ニュー・アロイは4日、シンガポールにアジア地域事務所ニュー・アロイ・メディアをオープン、ITIにより開発された特許技術ライブCDの域内市場開拓に乗り出した。
新技術を用いることによりPC(パソコン)ユーザーは、インターネットにアクセスすると同時に、CD-ROMドライブを用いてライブCD上の情報をアップデートできる。このため頻繁にインターネットにアクセスする必要がない。
ニュー・アロイのコー・エンキアット重役(CEO)によると、域内の多くの国は国家的事業としてハイブリッド・アプリケーションの開発に取り組んでおり、シンガポールのIT2000はその1つ。こうした動きに伴い市場の潜在性は急速に拡大している。ニュー・アロイ・メディアの設立はこうした機会を開拓することを目指したものである。同社はCD出版社、インターネット・コンテント・プロバイダー、インターネット・コマース・サービス提供者等をターゲットに市場を開拓、初年度に200万米ドル、第2年度に500万米ドルの売り上げ達成を目指す。一方、ITIのフランシス・ヨー所長によると、子会社のスピン・オフは民間への技術移転の一方式と言う。(ST,BT,LZ:7/5)
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