1997-07-04 ArtNo.11106
◆<星>マイコム、アジア企業にof-netゲートウェイ提供
【シンガポール】カナダのノーザンテレコム子会社Micomコミュニケーション・コープは、インターネットを通じたフォーン・ツー・フォーン・コール、“of-net”サービスのアジア企業への売り込みを図っている。
シンガポール電信局(TAS)は今のところフォーン・ツー・フォーン・インターネット・コールを認めていない。しかしPC(パーソナル・コンピューター)からフォーンへの、あるいはPC間のインターネット・コールは認めている。
マイコムのレスリー・ハンセン取締役(国際マーケッティング担当)によると、of-netコールは米国、英国、フランス等で認められているが、ドイツやインドは認めていない。しかしデジタル・インターネット・プロトコルを用いたインターネット・コールを探知し、規制することは極めて難しい。of-netコールは高品質な国際通話を低コストで、あるいは無料で提供できる。なぜなら企業は既存のデータ・ネットワークを利用できるからで、大量の国際通話を行なう企業は莫大な出費を節約できる。
of-netは法人向け国際通話サービスを主要な収入源とする電話会社に深刻な影響を及ぼす。こうした中で電話会社はそれ自身もインターネット・ソルーションを導入するか、of-netに収入源を侵食されるのを傍観するか、いずれかの道を選ぶ他ない。電話会社はそのインフラを利用して直ちにインターネット・サービスを提供できるため、インターネット・サービス・プロバイダーよりも優位に立つことができると言う。(BT:7/3)
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