1997-07-04 ArtNo.11105
◆<星>民間航空局、ターミナル3建設でアイデア・コンテスト
【シンガポール】シンガポール政府は、旅行者の減少で既存施設の低稼働率が懸念される中で、チャンギ空港第3ターミナル(T3)の建設を実行する方針を決めたようだ。民間航空局(CAAS)は2日、公共事業局(PWD)をT3プロジェクトの主コンサルタントに指名するとともに、新ターミナルに設ける施設に関するアイデアを募集するT3アイデア・コンテストを実施すると発表した。
総コスト15億Sドルと見積もられるT3のデザインは今年末までに完成、来年半ばには杭打ち工事が、再来年からは本格的な建設工事もスタートし、2004年のオープンが目指される。
CAASのチャン・ヤット人事・広報部長は、仮に旅行者が減少すれば、完工期日を延期すると語った。既存の2つのターミナルも向う10年間はフル稼動することはないものと予想されている。
第1、第2ターミナルは現在年間2500万人の乗客を処理しているが、1999年に第1ターミナルの拡張工事が完成すると、乗客処理能力は4300万人に拡大する。そして第3ターミナルが完成する2004年には同処理能力は6400万人に達するが、利用客の方は2006年に4100万人が見込まれているに過ぎない。(BT,ST,LZ:7/3)
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