1997-07-03 ArtNo.11093
◆<星>政府系ピデムコ、S$1.9億でMeliaホテル落札
【シンガポール】政府系不動産会社ピデムコ・ランドは、ロイヤル・ブラザーズが売りに出したスコッツ・ロードに面したホテル、Melia at Scottsを1億9000万Sドルで落札した。
月曜に締め切られた同入札にはファースト・キャピタル・コープ、DBSランドを含む4社が応札、落札価格はオーナーが付けた2億Sドルのプライス・タグを僅かに下回ったものの、業界観測筋はグッド・プライスと評している。
地下鉄(MRT)ニュートン駅に近接した4万6000平方フィートの永久所有権付き土地にはコンドミニアムを再開発することが認められている。1億9000万Sドルの落札価格に予想開発税440万Sドルを加えた土地コストは、開発可能な総床面積を基準にして平方フィート当たり1006Sドルに相当する。
これは今年1月に不動産王の異名をとるン・テンフォン氏が向かいのスコッツ・タワーを9680万Sドルで買収した際に樹立したベンチ・マーク1093Sドルを8%下回っている。しかし同地は高級コンドミニアム・ベルトに接し、立地条件はさらに良好である。
ロイヤル・ブラザーは254室の同ホテルを1994年に1億600万Sドルで買収したが、その支払いを賄うため起債により8500万Sドルを調達したことから、最大15%のキャピタル・ゲインをシェアできるに過ぎない。
財政逼迫から手持ち不動産を次々に売却している同グループのラジャ・クマル氏とアショック・クマル氏はHLバンクからの融資を受けた際に、金利を半分にカットしてもらうために少なくとも100万Sドルの賄賂を同行幹部に贈った疑いで起訴され、2日には法廷に召喚された。(ST,BT:7/2)
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