1997-06-28 ArtNo.11038
◆<馬>ManYau、プラスッチック/インフラ/教育市場開拓
【ジョホール・バル】日系電子企業の近隣諸国への移転で深刻な打撃を被ったペナン拠点のプラスチック部品製造業者Man Yau Holdings Bhd(MYH)は、単一のビジネスに依存するこれまでの経営方式を改め、ハイテク・プラスッチック製造、インフラ開発、教育の3領域を中核とするコングロマリットへの脱皮を図る。
ジョホール州政府傘下のプラサラナ・ラヤ・ジョホールSdn Bhdと共同で昨年初、MYHの支配権益を買収したモハメッド・タウフィック・イスマイル会長が25日の年次総会後語ったところによると、MYHはこれ以前には主にソニー・エレクトロニクスにプラスチック・オーディオ部品を納入してきたが、世界的な電子不況で昨年度売上げは41%減の5170万Mドルにとどまり、税引き前利益は前年の1100万Mドルから210万Mドルに下降した。
しかし自動車/建設関連のプラスチック市場は依然活況を呈しているため、同社は既存施設を利用したこの方面のビジネス機会を開拓する。しかし同領域に大型投資を行う計画はない。
それ自身クアラルンプル証取(KLSE)一部への格上げを申請中のMYHは、子会社のメスダック登録とマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)企業ステータスの取得を目指している。またカナダに国際マーケッティング・オフィスを設け、北米市場を開発する準備も進めている。(STAR:6/27)
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