1997-06-26 ArtNo.11016
◆<星>オフショア銀行のSドル融資上限をS$5千万アップ
【シンガポール】シンガポール金融管理局(MAS)は25日からオフショア銀行のSドル建て融資の上限を1行当たり2億Sドルに5000万Sドル引き上げた。
MASのリー・エクティエン局長(MD)が24日催されたシンガポール銀行協会(ABS)の年次晩餐会で語ったところによると、これは金融市場自由化努力の一環で、オフショア銀行はシンガポールに進出した本国の顧客に対するサービスを強化することができる。MASは昨年と一昨年も同上限を各3000万Sドルと2000万Sドル引き上げている。
また今年末までには銀行同業間取引市場にリアル・タイム・グロス清算(RTGS)システムが導入される。昨年導入の方針が明らかにされたRTGSシステムは9月に主要銀行により試験され、10月から全面的に導入される。既存のシステム・フォー・ハンドリング・インターバンク・ファンズ・トランスファー(SHIFT)は終値を基準にしたネット・ベースのため、銀行やMASはその日の相場変動のリスクを負うことになると言う。
この日、シンガポール国際金融先物取引所(SIMEX)は、ドイツの主要な先物取引所Deutsche Terminboerseと取引リンケージに関わる協力協定に調印した。(ST,BT,LZ:6/25)
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