1995-04-03 ArtNo.1101
◆<星>エレクトロ・マグネチクス、損失158%拡大
【シンガポール】ビデオ・テープ・メーカー、エレクトロ・マグネチクス(1992)Ltd(EML)は昨年12月末締め年度に前年の510万Sドルを158%上回る1310万Sドルの税引後損失を計上した。
同社は損失拡大の理由として継続的な努力に関わらずテープ製品の安定した品質の維持ができず、売上が前年の2820万Sドルから880万Sドルに下降した点を指摘している。エレクトロ・マグネチクス・シンガポールの名で知られてきたEMLは1992年12月に香港実業家のパリー・チャン氏により1600万Sドルの新資金の注入を受けたものの、その後も営業のはかばかしい改善は見られず、昨年はシンガポール証取(SES)に対して倒産の噂を否定していた。しかし、昨年11/12月以降はテープの品質改善に成功していること、また欧州連合(EU)がその競争者に反ダンピング税を適応したこと等から、今年は業績改善が見込まれている。(ST,BT:4/1)
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