SEAnews 1997-06-23 ArtNo.10983

【ニューデリー】インド政府は、これまでのように個々のケースごとに覚書により自動車メーカーの輸出条件を定める方式を改め、全てのプロジェクトをカバーする総合的な規則を導入する計画だ。
ＴＲプラサド工業省次官によると、輸出規則の統一化と生産業務の地元化が新規則のキーポイントになる。同規則の下、ＣＫＤやＳＫＤキットの輸入を通じて、生産目標の実現を図ることは、制限されそうだ。その一方で、輸出目標を達成するスケジュールはより柔軟なものになる。自動車メーカーには、ワールド・クラスの地元納入業者ベースの構築が奨励され、全国的な中小企業の育成が図られる。
また商業省筋によると、世界的な自動車産業のスランプから自動車メーカーには、輸出目標を満たすためのより長い時間的猶予が認められるべきで、このことは自動車メーカーがインドを自動車産業のハブとして開発するのを助けることにつながる。同省はこうした構想を既に大蔵省や工業省に示し、回答を待っている。同省は大蔵省や工業省の意見も聴取した上、同構想を閣議にかける方針と言う。(ET