1995-04-03 ArtNo.1098
◆<星>通信事業を一層自由化し、各種ライセンス発行:通信相
【シンガポール】シンガポール政府は通信市場を一層開放し、今後各種のライセンスを続々発行する方針だ。
マー・ボータン運輸通信相が1日、ロビンソン・ロードに新築されたシンガポール電信局(TAS)ビルの開所式で明らかにしたところによれば、これらのライセンスには以下のものが含まれる。 1)戸外で営業活動を行う企業に対して音声無線通信網サービスを提供する第2公衆長距離無線網(パブリック・トランク・ラジオ・ネットワーク)ライセンスを96年1月1日までに発行する。現在はシンガポール・テレコムのページリンクのみだが、需要の拡大から同市場にも競争原理が導入される。 2)今年7月1日より賃貸専用回線を通じた付加価値通信網(VAN)の相互アクセス(VAN-VANインターコネクション)を認める。今日シンガポールにはVAN業者57社が存在するが、今後はこれらの間の、また海外のVANとの相互ネットワークの構築が可能となる。規制緩和の詳細は近く改めて発表される。 3)新たに2社にインターネット公衆アクセス・サービス(パブリック・インターネット・アクセス・プロバイダー)の営業ライセンスを発行するため、来月関係入札を実施する。今日世界のインターネット契約者は3000万人にのぼり、月間100万人の割で増加している。目下国内ではシンガポール・テレコムが、シングネットを通じてこの種のサービスを提供している他、政府の補助を得たテクネットが主に学術関係機関のユーザーを対象にアクセス・サービスを提供している。新ライセンスの発行により、サービス向上が図られるとともに、より多くの国民のネットワークへの参加と全世界のネットワークへのアクセスが促される。 4)既に2月28日に締め切られた入札の参加者に、公衆移動セル式電話サービス(パブリック・モービル・セルラ・テレフォン・サービス)免許1件、公衆無線呼び出しサービス(パブリック・ラジオ・ページング・サービス)免許3件を追加発行する。7月に発表。 6)シンガポール・テレコムは2007年まで電話の独占経営権を認められているが、TASは2002年4月までに補助的固定電話サービス免許を発行する。例えばケーブルTV会社がその設備を利用して2次的な電話サービスを提供するのを認める。(ST,LZ:4/2)
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