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1995-04-01 ArtNo.1096
◆<比>メイド処刑事件をAPEC大阪会議の議題に
【シンガポール/マニラ】フィリピン政府はシンガポールにおけるフィリピン人メイド処刑事件を11月の大阪におけるアジア太平洋経済閣僚会議(APEC)の議題として提起する方針だ。
匿名のフィリピン外交官がBT紙に語ったところによれば、ラモス大統領により設置されたフロア・コンテンプラシオン処刑事件調査委員会は4月6日に調査結果を大統領に提出するが、同報告書の内容が鍵となる。昨年11月のAPECサミットはフィリピンの要請を入れて、人的資源開発問題を討議の課題に含めたが、フィリピンの同提案はマレーシアにおけるフィリピン労働者の逮捕事件がきっかけと言う。 一方、大統領調査委員会はコンテンプラシオンにより殺害されたとされる別のフィリピン人メイド、デリア・マガは鈍器により撲殺されたもので、シンガポール当局が発表した窒息が死因ではないとの医師の調査結果を発表した。それによるとマガの遺骸の損傷状況から見て犯人は女性ではなく、男性の可能性が強いと言う。同報告を受けてマガの検死を担当したシンガポールの医師チームは「4年前に埋葬された遺骸から死因を発見するのは困難、埋葬後の遺骸に損傷が生じるのも自然のこと」との声明を発表した。これに対して処刑事件調査委員会は中立の検死チームを組織して再度遺骸の検査を行う方針を明らかにしている。(BT,ST,LZ:3/31,4/1)
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