1997-06-20 ArtNo.10951
◆<印度>PALプジョー、同一部品使用の多様なモデル製造
【ニューデリー】4カ月に及んだストライキ、パートナーとの意見の対立、そしてCKDキット輸入認可の遅れと、相次ぐ難問に遭遇したPALプジョーはインドにおける最も不運な自動車メーカーに数えられるが、Jacques Manlay重役(副MD)は、「スタート段階で全ての問題に直面したなら、将来の順風満帆が約束されたようなもの」と依然楽天的だ。
同氏によれば、2000年にはインドの自動車人口は70万~80万人に達し、小型車オーナーが80%を占める見通しだ。PALプジョーは残りの16万人の市場を他社と競うことになるが、50万~80万ルピーの価格帯に属する同市場には依然、参入の余地が有る。この種の自動車はいずれもローンで購入されるため、多少の金利の変動も売れ行きに影響を及ぼす。
小型車に関しては、小型で、しかも低価格を実現するデザインが鍵になるが、恐らくそれができるのは韓国企業のみと見られる。数年前の日本企業はそうすることができたかも知れないがが、今では利益率もいい中型車市場に身を置くことを選ぶものと見られる。
PALプジョーは2000年までにそれぞれ、異なるニッチに照準を合わせた3ラインを設ける。
1つはNE(ディーゼル)またはプジョー309ディーゼル・エンジン搭載の1.38Dで、118NE(ガソリン)には309のシートが据え付けられる。
第2のラインは309で大部分はディーゼル・エンジンを搭載する。第3ラインはパートナーで、同モデルには乗用から貨物用まで様々なバージョンが設けられる。1999年までに導入されるパートナーの価格は生産規模とローカル化の進捗により左右される。そしてPALプジョーのゴールは、同一の部品/コンポーネントを使用した様々なモデルを製造することと言う。(IE:6/19)
|