SEAnews 1997-06-20 ArtNo.10945

【ペナン】リーダー・ユニバーサル・ホールディングズBhd(LUHB)は、中国、カンボジア、フィリピン、そしてインドに続き、インドネシアとタイのケーブル市場開拓を目指している。
ＬＵＨＢのフン・ボクサン会長が18日の年次総会後語ったところによれば、インドネシアのケーブル市場の潜在性は大きく、同社はケーブル製造施設を設ける可能性を検討している。またタイに関しては金融問題に直面する今が、現地企業を買収して市場開拓の足場を築く好機と言える。
ＬＵＨＢはまたインドの市場開拓にも積極的に取り組む計画で、新たな企業買収や主要プロジェクトへの入札の機会を探っている。昨年買収したインドのケーブル製造会社Incab Industries Ltdは十分な手持ち契約を有し、今年は黒字に転換、グループ業績に貢献するものと見られる。
地元市場ではマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業に高速通信ケーブルを納入する機会を探っており、ＭＳＣ内に拠点を設ける計画だ。マレーシアでは2005年までに多くのメガ・プロジェクトが目白押しで、高圧電線の需要も拡大する見通しだ。国内のケーブル需要は年率20％の成長を見ており、ケーブル製造業に大きな市場機会を提供している。
ＬＵＨＢの1996年12月期の年商は12億4000万Ｍドルで、国内ケーブル市場の40％のシェアを占めた。ＬＵＨＢは傘下のアルファー・インダストリーズSdn Bhdとユニバーサル・ケーブル(ｻﾗﾜｸ)Sdn Bhdをクアラルンプル証取(KLSE)に上場させる計画で、今月末にも申請書をＫＬＳＥに提出すると言う。(STAR:6/19)