1997-06-20 ArtNo.10941
◆<星>シーゲート、第4四半期売上げ/利益の下降予告
【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)メーカー、シーゲート・テクノロジーは18日、6月27日締め第4四半期の同社売上げ/利益が当初の予想を下回るとのステートメントを発表した。同社が投資家らに対してこの種の警鐘を鳴らしたのは、2度目のこと。
シーゲートは2週間前には、6月期の四半期売上げは3月期の25億米ドルを10%下回り、純益も3月期の2億5670万米ドルに及ばないと予告していた。しかし今回は、予想売上げを20億~21億米ドルに、更に下方修正した。
シーゲートは売上げ/利益見通しの下方修正の理由として、需要、取り分けハイエンド製品に対する需要の軟化と生産面の問題を上げている。同社は製造業務上に如何なる問題が生じたか明らかにしていないが、2週間前には需要減退で同社がハイエンド・ドライブの生産を削減したとの報道がなされており、業界筋はまたデスクトップ・ドライブの品質問題を指摘している。
マクスター社のHagerman副社長によれば、流通チャンネルにおけるハイエンド・ドライブの在庫水準は少なくとも通常の2倍の8~10週間分に達し、デスクトップの在庫水準も通常のレベルを上回っていると言う。
市場調査会社ディスク・トレンドは先週、HDD業界の今年の出荷数は依然として20%増しの1億2600万台に達すると見通したが、別の調査会社トレンドフォーカスは、もし季節的に市況が低迷する第3四半期を前にして、このまま在庫水準が拡大し続けるなら、第4四半期の市況復調にも影響を及ぼさざるを得ないと警鐘している。(BT,LZ:6/19)
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