1997-06-19 ArtNo.10935
◆<馬>電子製品輸出の急減が4月の貿易赤字の主因:アナリスト
【クアラルンプル】消費用電子製品輸出の激減がマレーシアの4月の貿易収支が21億Mドルの大幅な赤字を記録した主因と言う。
エコノミストらは4月の輸出は5%程度増加すると見ていたが、実際には16.5%下降、加えて輸入が5.1%増加したことから大幅な赤字が記録された。また品目別では消費用電子製品の輸出が、半導体部品を上回る大幅な落ち込みを見た。電気製品一般の輸出は15%下降しており、特にエアコンは-78%、冷却器材料-68%、TVセット-12%といずれも大幅な減少を見た。
4月のエアコン輸出は僅か6800万Mドルにとどまったが、3月には1億4300万Mドル、昨年4月は3億400万Mドル、昨年3月は4億4900万Mドルが記録されていた。
4月の消費用電子製品輸出は11億9900万Mドルで、これも前月の15億8100万Mドル、昨年4月の15億6900万Mドル、昨年3月の20億6500万Mドルを、いずれも下回っている。
プリント基板輸出は4月には20億900万Mドルが記録され、3月のそれは24億6600万Mドル、昨年同月は21億300万Mドル、昨年4月は25億5900万Mドルだった。
この他、マレーシア航空(MAS)の3億Mドルのボーイング航空機購入やマラヤ鉄道KTMの鉄道車輌購入も輸入を孕ませる原因になった。(LZ:6/18)
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