1997-06-19 ArtNo.10929
◆<星>シングテル、広帯域ネットMagixでSCVに対抗?
【シンガポール】シンガポール・テレコム(シングテル)の契約者は、今年10月から全国的に、広帯域ネットワーク・サービスのMagixを通じて、ムービー/TV放送オン・デンマンド、昼夜兼行のファイナンシャル・ニュース・サービス(ブルームバーグ/ロイター)、オンライン・ショッピング、インターラクティブ通信教育、マルチユーザー3Dゲーム、MTVビデオ/ビデオ・チャット・ライン等のマルチメディア・サービスを楽しめるようになる。
シングテルのポール・チョン副社長補(消費者販売担当)が17日明らかにしたところによると、目下のところMagixサービスはアイル・ラジャ、ブド、ブキティマ、セントラル、シティー、シティー・サウス、オーチャード、トゥロ・ブラガの電話交換区のみに限られているが、10月までには全国27の電話交換区全てがカバーされる。
Magixサービスにアクセスするためには、先ずペンティアム133MHz以上マイクロプロセッサーと16MB(メガバイト)以上のRAMを装備したパソコン(PC)にADSL(Asymmetric Digital Subscriber Lines)モデムとATM(非同期転送モード)カードを据え付ける必要が有る。同コストは1100Sドル以上するが、シングテルはアップグレード・キットを約600Sドル提供する。この他、初回の登録料30Sドルと毎月の契約料25Sドル、毎分5セントのアクセス料が徴収される。
ちなみにシンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)は月額35Sドルの固定料金で同様のサービスを提供、最大10mbps(メガビット毎秒)のアクセス速度を約束しているが、チョン氏によると、10mbpsのアクセスは最高速度であって、利用者が多い際には2mbps程度に下降、同速度ではビデオ・サービスは提供できないと言う。(BT,LZ:6/18)
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