SEAnews 1997-06-19 ArtNo.10927

【シンガポール】セスダック登録の電子設備メーカー、アドバーンスト・システムズ・オートメーション(ASA)は、下半期に予想される半導体市況の回復に伴い、今年度の業績が改善するものと期待、この機に乗じて国際市場の開拓も目指している。
ＡＳＡのジミー・チュー重役(MD)によると、過去数ヶ月の受注状況から電子業界の資本支出拡大の趨勢が窺える。同社は最近英国と米国にセールス・オフィスを開設、両地の市場潜在性の開拓を目指している。
ＡＳＡが昨年末に発表したメモリ・チップ等の電子部品メーカー向けの一連の新製品は、好評を博している。今年3月期の年商8870万Ｓドルの20％が、この種の新製品で占められている。
売上げの伸びは8.3％にとどまったものの、純益は55.6％増の1165万Ｓドルに達した。大幅な増益はプロフィット・マージンが32.1％に、8.4％ポイント・アップしたことに伴うもの。これにはハイ・マージンな新製品、中国子会社2社のロー・コスト・オペレーション、品質向上に伴うアフター・サービスの減少が貢献した。
同社は今後一層、シンガポールから中国に製造業務を移転、コストの低減を図る。また関税障壁を乗り越える上から韓国と台湾にも現地合弁の製造施設を設ける計画だ。(ST,BT:6/18)