SEAnews 1997-06-18 ArtNo.10916

【ラブアン】アンワル首相代行は16日、ラブアン島への投資を促し、同島の国際オフショア金融センター(IOFC)の活動を促進するための新たな奨励措置を発表した。
それによると、ラブアン拠点の銀行はＭドル建て金融商品の取引を認められ、利子を生む外為口座中にＭドルを蓄えることを認められる。オフショア銀行はＭドル建て金融商品を二次市場で購入することも許される。これにより金融機関は、Ｍドル・ビジネスへのアクセスを拡大でき、金融市場の取引が促進される。またラブアン拠点の銀行はＭドル建て金融商品を外貨を用いて一次市場で購入できる。
ラブアン島には、現在オフショア銀行55行、オフショア保険会社30社が進出しているが、アナリストによれば、その成長は概してスロー・ペースと言う。
新奨励措置はラブアン拠点の企業に外貨や信託の枠を超えてビジネスを拡大、国内ビジネスを倍増させることを認めたものと言う。
保険業に関しては、オフショア生命保険業務が許可され、マレーシア国民に投資併用型保険商品を販売することが認められる。
またオフショア普通保険会社は、国内リスクをカバーすることが許される。
この他、雇用主が被雇用者に提供する住宅手当やその他の手当に対する免税、ラブアン島で就業するマレーシア人による自動車の島外へ持ち出しに対する50％の関税カットが認められる。
イスラム銀行／イスラム保険会社／イスラム金融機関のラブアン島での営業も認められると言う。(ST,BT:6/17)