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1997-06-17 ArtNo.10900
◆<星>衛星通信会社、双方向の高速データ交換サービス提供
【シンガポール】スカイブリッジは、地上の電気通信インフラが整備されていない地域の住民にも高速インターネット/テレコミュニケーション・サービスを提供する。
欧州の衛星通信システム会社スカイブリッジのPascale Sourisse重役(CEO)が先週催されたアジア・テレコム97の会場で語ったところによると、スカイブリッジが2001年にサービスを開始すると、シンガポール国民がシンガポール・ワンを通じて享受することができる高速インターネット・サービスを、ケーブル敷設の手間も必要とせずに、タイや中国の国民も享受できるようになる。
スカイブリッジは64の低軌道衛星と地上基地のコンビネーションによりサービスを提供、衛星から各ユーザーへのデータ転送速度は60mbps(メガビッド毎秒)、ユーザーから衛星へのそれは2mbps。
スカイブリッジのユーザーは2005年には1000万人に達し、年間営業額は2010年までに52億米ドルに達する見通しだ。総投資額35億米ドルのスカイブリッジの1ユーザー当たりの回線コストは700米ドルで、地上回線の場合の1000米ドルを下回る。
一方、2002年には総コスト90億米ドルのTeledesicもサービスを開始する、Teledesicはスカイブリッジ同様、低軌道衛星を通じて双方向の高速データ・サービスを提供するが、後者が地上の電気通信会社のサービスと相互補完関係を形成するのに対して、地上の施設に依存せず、地上ベースの電気通信会社と競争関係を形成する。フランス企業アルカテルがプロモーターを務めるスカイブリッジはこのため、アジアや他の地域のテレコム企業に出資を求めている。Teledesicにはマイクロソフトのビル・ゲイツ会長や電気通信事業家Craig McCaw氏、航空機メーカーのボーイングが出資している。(BT:6/16)
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