1997-06-16 ArtNo.10889
◆<馬>年初5カ月のセルコム新規契約者、目標下回る
【クアラルンプル】テクノロジー・リソーシズ・インダストリーズ(TRI)傘下のセルラ・コミュニケーションズ・ネットワーク(M)Sdn Bhd(セルコム)の年初5カ月の新規契約者は4万人にとどまり、月間3万人の目標を遥かに下回った。
マレーシア最大のセル式電話会社セルコムの会長を兼ねるTRIのタジュディン・ラムリ会長が13日語ったところによると、セルコム契約者は昨年末の86万人から先月末の90万人に拡大した。これは同期間に月間平均8000人が新規契約したことを意味するが、ラムリ氏は今年1月には月間平均3万人の新規契約者を獲得する抱負を語っていた。
マレーシア国内のセル式電話会社6社の競争は、昨年7月に政府が業界の合併統合化計画を放棄して以来、一層白熱化している。WIカー(マレーシア)のアナリストは、現在のオペレーターの数は昨年と同じだが、各プレーヤーはいずれも競争力を強化していると指摘した。セルコムの競争者にはテレコム・マレーシアBhdが含まれ、後者は昨年マレーシアン・リソーシズ・コーポレーションからセル式電話ビジネスを買収、ここ数ヶ月アグレッシブな宣伝を展開している。
一方、TRIは昨年セルコムの移動電話ビジネスの損失に1億300万Mドルを引き当てた。こうした損失には詐欺、複製、未回収料金、回線の盗用が含まれ、一昨年の引当は4400万Mドルだった。同社はこの日エリクソン・テレコミュニケーションズ、ディジタル・イクウィップメント(M)、Pernecコープと、総額800万Mドルの不正探知機購入契約を結んだ。(NST,STAR,ST:6/14)
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