1997-06-14 ArtNo.10871
◆<馬>TPMリサーチ、自動車業界向け2製品の市場開拓
【ロンドン】テクノロジー・パーク・マレーシア(TPM)と英国CRL(セントラル・リサーチ・ラボラトリーズ)Ltdの51:49の合弁会社TPMリサーチは、CRLにより開発された自動車業界向けセンサー及び運輸業界向けデジタル・ビデオ/ラジオ製品を世界水準のフラッグシップ・プロダクツとして国内及び域内市場に売り込む。
マハティール首相に伴ってロンドン郊外ミドルセックスのCRL本社を視察後記者会見したTPMのサレー・イスマイル重役(CEO)によると、製造業務は他のマレーシア企業がTPMリサーチとの合弁により手がけ、製品は当面マレーシア国内とASEAN市場に向けられる。この日のCRL社訪問に随行したシャムスディン・カディル氏とカマルル・アリフィン氏がそれぞれ会長を務めるサプラとウトゥサン両社が同プロジェクトに関心を寄せている。
CRLの調査によれば、2000年時には乗用車1台当たり最低60ユニットのセンサーが装備され、世界市場規模は100億米ドルに達する。CRLのジョン・ホワイト重役(MD)によると、シリコンチップの製造業者とセンサーのデザイン・チームが密接に協力し合うことが、センサー製造の鍵になる。このためTPMリサーチはシリコン・センサー・デザイン・センターを設け、シリコン・チップ製造業者と緊密に協力、センサーの改良を図る。製品は将来は医療機器業界にも売り込まれる。
第2のプロジェクトでは、閉回路テレビジョン等、列車やバスの乗客等、限定された聴衆に対する情報伝達装置の製造が手がけられる。
TPMリサーチの払込資本は200万Mドルになる見通しで、同社は顧客の依託に基づく研究開発(R&D)も手がけると言う。(NST,MBT,STAR:6/13)
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