1997-06-13 ArtNo.10859
◆<馬>鐘化、新製品製造と既存施設の拡張にM$2億投資準備
【クアラルンプル】鐘淵化学工業子会社のカネカ(M)Sdn Bhdは向こう3年間に新たに2億Mドルを投じ、新製品の製造に乗り出すとともに、パハン州Gebengの工場施設を拡張する。新規投資で累積投資額は4億4000万Mドルに達する。
カネカ(M)のサノ重役(MD)によれば、これまでに2億4000万Mドルが投じられた第1期プロジェクトの下、グブンにはPVC(ポリ塩化ビニール)原料のMBS(メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチレン)樹脂、電子業界向けマグネチック・ワイヤー、包装業界向け発泡ポリオレフィンの製造施設が建設されている。
これらの工場はカネカ・エレクテックSdn Bhd、カネカ(M)Sdn Bhd、カネカEperan Sdn Bhdによりそれぞれ経営され、年産量は各1万5000トン/2400トン/3600トン、年商は1億7000万Mドルが見込まれている。製品の80%はASEAN市場に輸出され、残りは国内市場に向けられる。既にMBS工場は昨年10月に稼働、他の2つも今年9月と10月の操業開始が予定されている。鐘化は発砲ポリオレフィンとMBS樹脂の生産では、世界市場の50%のシェアを占めている。第2期プロジェクトでは、医薬品原料やPVCの製造が計画されているが、最終的決定は事業化調査の結果と、第1期プロジェクトの成果を見て下されると言う。(NST,STAR:6/12)
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