1997-06-13 ArtNo.10855
◆<星>スイス企業Ascom、現地合弁でアジア市場開拓
【シンガポール】テレコミュニケーション/法人ネットワーキング/サービス自動化のスペシャリスト、スイス拠点のAscom AGは合弁を通じてアジア売上げを2000年までに2倍に拡大する計画だ。
AscomのHans-Ulrich Schroeder社長によると、同社はフル・レーンジのテレコム製品とサービスを積極的にアジア顧客に提供していく。こうした同社の経営方針は1997年度のテーマ“Ascomイマージング・イン・アジア”に的確に表現されている。Ascomは60%以上の売上げを欧州以外の市場で実現しており、アジアは同社営業額の15~20%に貢献、欧州に次ぐ主要市場になっている。
年商23億米ドル、スタッフ1万1700人を擁するAscomは、欧州市場の縮小やリストラ・コストで、1996年度に1億2800万フラン(S$1.25億)の純損失を計上、このことがアジア市場の開拓に本腰を入れるきっかけになった。同社はシステム統合ソルーション、技術支援、テクノロジー、製品を提供できるが、地元文化やビジネス・コネクションに疎いため、地元との合弁を必要としており、対等出資が理想と言う。(BT:6/12)
|