1997-06-13 ArtNo.10853
◆<星>ウィンタイ、コンド用地に破格の高値入札
【シンガポール】Wing Tai Holdingsは11日、都市再開発局(URA)が入札にかけたドゥレイコット・パークのコンドミニアム用地に、常識を破る3億5440万Sドルの一番札を入れた。
ウィンタイの入札価格は、「99年借地権付き宅地価格は平方フィート当たり(開発可能最大床面積を基準:以下同様)900Sドルを超えることはない」との通念を覆す平方フィート当たり1103.60Sドルで、アナリストらを唖然とさせた。同価格はこれまでの99年借地権付き宅地の最高落札価格平方フィート当たり499.74Sドルを倍以上上回り、ホンリョン・グループが6週間前にブールバード・ホテルを買収した際に打ち立てた永久所有権付き土地の最高価格、平方フィート当たり1121.75Sドル(仮にコンドミニアムに建て替えられた場合)に匹敵する。
アナリストは、「1年半か2年後には99年借地権付きコンドミニアムが、永久所有権付きコンドミニアムの現在の最高レベルまで値上がりするとの読みがなされたものと見られるが、香港人等の海外バイヤーがシンガポールに殺到するような兆候でもあるのか」と首を傾げている。
この日は別に3区画の99年借地権付き宅地の入札が締め切られたが、これらのトップ価格はほぼアナリストの予想したレベルだった。ニュートン・グローブの13万4241平方フィートの区画にはやはりウィンタイの子会社が2億3000万Sドル(S$612)、Dunmanグリーンの7万1555平方フィートの区画とチュンティン・ライズの6万7836平方フィートの区画には、いずれもファー・イースト・オーガニゼーションが6770万Sドル(S$300)と2740万Sドル(S$288)の一番札を入れた。
いずれの区画にも8~14社が入札、比較的旺盛な反応が見られたが、一番札以外の応札価格は低調だった。(ST,BT,LZ:6/12)
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