SEAnews 1997-06-13 ArtNo.10852

【香港】香港を拠点に積極的な企業買収を進めている政府系チャイナ・エバーブライトが、シンガポールに東南アジア業務を統轄する持ち株会社チャイナ・エバーブライト(ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ)インベストメント・カンパニー(CESIC)を設立した。
チャイナ・エバーブライトのシンガポールへの進出は、香港の大陸復帰を背景にした組織再編の一環で、収益ベースを東南アジアにまで拡大することを目指したものと見られる。
ＣＥＳＩＣは当面金融サービスを重点とした活動を展開、アジア・ダラー市場でグループ企業が必要とする資金の調達を行う。チャイナ・エバーブライト・グループは、シンガポール金融管理局(MAS)からライセンスを取得した子会社ファイナンス・アンド・トレジャリー・センターを以前からシンガポールに設けている。ＣＥＳＩＣのトップには、中国中央銀行元副総裁で、朱鎔基副首相の側近とされるチャイナ・エバーブライト・グループのチュー・シアオフア会長も名を連ねている。(BT:6/12)