1997-06-12 ArtNo.10843
◆<馬>Acasia、付加価値テレコム・サービスに照準
【シンガポール】ASEAN Telecom Holdings(ATH)のマーケッティング機関として10日シンガポールで正式発足したAcasia Communications Sdn Bhdは、ボイス・サービスよりも、データ・コミュニケーションに照準を合わせ、域内の企業や東南アジアで活躍する多国籍企業に、国際専用回線、VSAT、テレハウジング、ファシリティー・マネージメント、イントラ・リージョナル・フレーム・リレー等の付加価値通信サービスを提供する。
Acasiaのザム・モハマド・イサ重役(CEO)が発足式後語ったところによると、同社は広帯域サービスへの進出も射程に収め、そのサービスの種類を拡大していく。Acasiaはノーザンテレコムにマゼラン・パスポート・バックボーン・スイッチをベースとしたデータ・ネットワークの構築を委ねた。ATHのパートナー6社(ジャバタン・テレコム・ブルネイ/シンガポール・テレコム/PTインドサット・オブ・インドネシア/フィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォンCo/コミュニケーション・オーソリティー・オブ・タイランド/テレコム・マレーシア)は同ネットワークに個別に投資、直接ノーテルに必要機材を発注することになる。
AcasiaメンバーはAseanインターネット・バックボーンの構築も検討している。Acasiaは既に顧客6社(モトローラ/ドイツ銀行/SBCワーバーグ/シティバンク等)を獲得、年末までには顧客数を60社に拡大する計画だ。2001年には域内の付加価値通信サービス市場は6億米ドルに達する見通しで、同社は10%のシェア獲得を目指す。ATHとAcasiaの当初資本は2000万Mドルだが、向こう数年間に1億3500万Mドルに拡大されると言う。(STAR:6/11)
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