1997-06-12 ArtNo.10841
◆<星>水道料、家庭用を4年内に2倍に、工業用水は据え置き
【シンガポール】シンガポール政府は、今後水源の確保が益々困難になることから、向こう4年間に段階的に一般家庭向けの水道料金を現在の2倍に引き上げる反面、国内経済の競争力を維持する狙いから、非家庭用料金は据え置く方針だ。
リー・シエンロン首相代行が10日明らかにしたところによれば、この結果現在は商工業用途に比べ低めに設定されている家庭向けの水道料金が2000年時には、商工業用途のそれと同レベル(1立米S$1.17)か、むしろ高め(月間40立米以上の場合S$1.40)になる。
また水道税と汚水処理料は、家庭用も非家庭用も共に引き上げられる。現在は水道税が免除されている月間1~20立米の使用者も含め、2000年時には月間使用量40立米未満の家庭には、商工業用と同じ30%、さらに使用量40立米以上の家庭には商工業用を上回る45%の税が課される。汚水処理料に関しては2000年時には家庭排水が一律1立米当たり30セント、非家庭用排水が同60セントになる。
一方、政府は10億Sドルを投じてトゥアスに海水淡水化工場と発電所を建設する方針で、2003年に同施設が完成すれば、1日3000万ガロンの淡水と170MW(メガワット)の電力が供給できるようになると言う。(ST,BT,LZ:6/11)
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