1997-06-12 ArtNo.10839
◆<星>エーシアン・マルチメディア・フォーラム発足
【シンガポール】アジアのトップ・テレコム/マルチメディア・プレーヤー17社は10日、シンガポールのシャングリラ・ホテルでエーシアン・マルチメディア・フォーラム(AMF)を発足させた。
日本電信電話(NTT)の宮津純一郎社長の発案に成る同組織は、アジアにおけるマルチメディア技術の開発/利用促進を目指しており、今年9月には国境を超えたマルチメディア通信の実験が行われる。同実験では特に非同期転送モード(ATM)が多国間で実際に機能するかどうかが試される。
メンバーらは様々なマルチメディア・プロジェクトに相互に参加し合うことで合意しており、特にシンガポール・ワンとマルチメディア・スーパー・コリドーが言及されている。AFMの初代会長には宮津社長が、副会長にはPTインドネシア・サテライト・コープのチャヨノ・スルヨディブロト社長が選ばれた。
AFMのメンバーは目下のところ香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイのテレコム会社、電信局、衛星会社、オンライン・サービス・プロバイダー等からなっているが、AFMの趣旨を支持するもの全てに門戸が開かれている。
一方、ゲストとして同会合に参加したシンガポールのジョン・チェン通信担当国務相は、AFMがアジア太平洋経済協力会議(APEC)のような地域フォーラムとしての役割を担うよう提案した。(BT:6/11)
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